お盆があって終戦記念日があって、日本全体が故人との繋がりが濃くなり、一年で最も死を意識させられるのが8月。

7月の暑さと違って少し衰えに向かう暑さの中でのその感覚は、旺盛でありながら物悲しさもあり、命の限り一生懸命に鳴く蝉の声がまさにそれを体現しているなぁと。

8月を「葉月」と言うのは「葉落ち月」が由来とされ、旧暦8月は現在の9月頃で、昔は葉が落ち始める木々たちの一つの節目の時期だった。

今が旬の"桃"も靈的な果物です。
イザナギが亡くなった妻イザナミを追いかけて黄泉の国を訪れた時、逃げるイザナミを追いかけて来る黄泉醜女を撃退したのが桃。
桃を投げつけて逃げて行った黄泉醜女を見たイザナミは桃の実に「今わたしを助けてくれた様にこれから日本の人々を助けてね」とお願いした。
これは古事記の神話ですが、実際に現代になって発掘された多くの古墳や遺跡から大量の桃の種が出土しているのは、悪き禍事から守られる桃の力を先人たちは感じていたのかもしれない…。

今月のラッキーアイテムは"桃"!

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