認知的不協和

もし君が「この国の法は外国人が作っている」「新聞・テレビは嘘を報道する」などと話せば、きっと相手は嫌な顔をするか怒り出すでしょう。
そして話し合いや議論が全くできなくなるのです。
なぜならそれを受け入れるとすれば、自分が無知な人間だと認め、政治や社会や歴史をゼロから学び直さなくてはならないからです。
このように理解できない事に直面したときに生じる不快な感情を"認知的不協和"と言います。

自分が絶対だと信じている事や、常識だと思い込んでいる事を覆す情報や意見に接した時、脳は基底核という部分に痛みを生じさせます。
その痛みに耐えれば知識を新しくできますが、大半の人は痛みに負けてしまい「今のままでいいや。だからこれは聞かなかった事にしよう」とするのです。
このように考え方を更新しない回路が強化されるとアタマが固くなる。

特に、健康情報というのは嘘で溢れています。
健康な人間が増える事で不利益になる人たちがいる事が明白だから。

信じさせるのが洗脳で、疑ってかかるのが教育。

見たい世界ってのは結局のところ、知らない世界なんだから。

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