姿勢は命の具現化

猫背や巻き肩が良くないという情報は溢れかえっているけど、今まで沢山のからだを見させてもらってきた中で最もこの姿勢が多いのが技術職。

職人さんって細かい作業の為に息が止まる様な集中力を使う訳じゃないですか。

巻き肩というのは目の前の物事に集中する為の具現化でもある訳。

姿勢は必要だから起きる現象。

集中力の為に巻き肩になった人もいれば、今まで怯えて生きてきて巻いた人もいるし、何か大切な存在を守る為に肩が巻くのは生き物の世界では共通。

肩だけでは足りないので今度は重荷に耐える為に背中が盛り上がる。

姿勢を変えるというのは＂その姿勢である必要性を断つ事＂と同義でもある。

怯えて生きてきた人は怯える環境から離れたとしても形状記憶としてからだに刻まれているので新たな形状と動作を上書きしながら「もう大丈夫」という現実を落とし込む必要がある。

どんな必要性でも良いけど、今その形状でいる事で困っている事はありますか、というだけの話。

方便は困っているなら伝えたい。

姿勢は良い悪いの二元論では語れない。

熱心になれる仕事から生まれる具現。

これだから命は尊い。