日頃から"自己決定感"を持っている人は、既に「自分の選択が現実を動かしている」という実感を生活全般で積み重ねているから、ダイエットも単なる我慢や強制ではなく「自分で選んでコントロールしている行為」として処理される。
結果としてストレスが溜まりにくく、行動が自然に持続し易くなる。
逆に普段から自己決定感が乏しい人にとって、ダイエットは「更に制限を課される事」に感じられ易いから、脳は「自由を奪われた!」と解釈し、強い反発(過食衝動や挫折)に繋がり易い⚠︎
つまり同じ「食べない」という行為でも、主体性の土台があるかないかで、脳とからだの受け取り方が真逆になる。
普段の生活で自分の意思が通らない、環境や人に支配されている感覚が強いと、食べる/食べないという行為が"唯一の自己決定"として残る。
食べる/食べないは最も原初的で直接的な生命行為なので、そこをコントロールできると手っ取り早く「自分が自分の主人である」という手応えが得られて、「ここだけは自分で決める」という必死の主体性の確保の形になる。
同じ「食のコントロール」でも、ダイエットとして自然にやれる人と、極端に傾いてしまう人の差は、「他の生活領域で自己決定感をどれくらい確保できているか」というのも大きい。
食えなければ飢餓となり弱くなるが、
食わなければ断食となり強くなる。